- クローネンビットとは、おもにロータリーパーカッション式の単管削孔方法において、ドリルパイプの先端に取り付けて削孔するための先端ビットです。削孔完了後ドリルパイプ回収時に地中で切り離して使用します。
- 使い捨てビット式で、地下水位の高い地盤で地下水によるドリルパイプ内への土砂等の吹き上げを防止します。
クローネンビット比較表
タイプ | 標準タイプ | フラッシングタイプ |
---|---|---|
ドライブシュー | ||
専用治具 | 必要無し | ミット |
キャッチャー | ||
外し方 | ケーシングを右回転にして引くと外れる。 | キャッチャーを挿入して、ミットを回収し ケーシングを引くと外れる。 |
削孔中の外れてしまう可能性 | 削孔中、空洞があっても外れにくい。 | ボルトで固定されているため、外れない。 |
特徴 | ピンが鍵式の為、外れにくい。 | フラッシングが可能です ボルト2本で固定しているため、ミットが外れない構造になっています。 |
欠点 | 基本的には、左回転で削孔中は外れないが、誤作動で右回転して外れてしまう事がある。 また、砂が詰まったりして右回転ができず、外れない場合がある。 | 取付時や外すときに作業時間が掛かる。 値段も高価 |
標準タイプ
呼径 | 外径 | 内径 | 高さ | 重量 |
---|---|---|---|---|
96(3”) | φ103 | φ62 | 140 | 4.0kg |
133(5”) | φ141 | φ100 | 160 | 8.0kg |
146(5”1/2) 製造中止 | φ159 | φ118 | 165 | |
165(6”) | φ178 | φ130 | 190 | 15.0kg |
クローネンビットの図面
1 ファイル 355 KB
クローネンビット
(脱落防止ピン付)
- 削孔時の、クローネンビットの脱落を防止します。
- 解除方法は、右回転することにより外すことができます
クローネンビット
ドライブシュー
セット方法
①
②
③
③
②
①
操作方法
※ドライブシューは脱落防止専用の物が必要になります。
特殊加工
チップ加工
- ビット先端部に、チップを埋め込むことにより、より硬い地層や、砂層に最適です
- 各タイプに対応できます
一文字加工
- 粘土層に最適です。
- 各タイプに対応できます
ドライブシュー(アヘンガー)
- クローネンビットを使用する時に必ずケーシングの先端に装着して使用します。
呼径 | ネジ | 外径 | 内径 | L | 図面/標準 | 図面/溝付 |
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96(3”) | 共通ネジ | φ96 | φ67 | 140 | ||
133(5”) | φ133 | φ106 | 160 | |||
146(5”1/2) | φ146 | φ122 | 190 | |||
165(6”) | 三菱ネジ(ネジ:細かめ) | φ165 | φ134.5 | |||
鉱研ネジ(ネジ:粗目) |
クローネンビット関連 Q&A
A:定着層でのケーシング内への被圧があり、土砂等の逆流によってテンドンの挿入が困難になるのを防止する為に、クローネンビットを使用します。
A:削孔条件(角度・削孔長・土質の硬さ)によって誤差があります。
おおよそになりますが、クローネンビット20~50個に1個見れば良いと思います。